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[小児歯科]乳歯の段階で噛み合わせが逆だけどそのままで大丈夫?

目次

乳歯の噛み合わせが反対

・原因は
・治す時期は
・自然に治らないの
・影響はあるの
・まとめ

原因は

原因は遺伝的要因と後天的要因によって起きてきます。
遺伝的要因では両親の片方が小さいときも含めて噛み合わせが逆の時は可能性が高くなります。
一方後天的なは、大きな意味では生活習慣に問題が出てきます。生活習慣というと不摂生を想像するかも知れませんが、親の考える不摂生とは意味が違います。生活環境によって舌の癖が出てしまい下顎を舌で押し出している状態や普段からの癖で下顎を出す癖によって下顎が出てきます。
このような状態を引き起こす原因が生活の中に有ったと言う意味です。家系的に下顎が出ている人がいないのにこの子だけがと言う場合は後天的な生活習慣にトラブルがあるケースで多いです。
その大きな原因は舌の癖や口で息しているが上げられます。口で息をするには自然と舌が下がるからです。

治す時期は

矯正という意味では分析が可能な時期になりますので、上の前歯が4本、下の前歯が4本生えた時ぐらいが良いと言われています。しかし顎の成長や顎の動きを考慮した場合はなるべく早く治した方が良い結果になると最近は報告が多いです。ただ低年齢ですとやれることが限られているので、実際はマウスピース療法になります。
一般的なマウスピース療法は4歳を目安にしてますが、一部のメーカーに確認した所、お口の中に入れて使ってくれるのならば3歳でも使用しても大丈夫と回答を得ました。
マウスピース療法は一般的に非常に効果は高いがやってみないと結果がわからないと言うのが現状です。ですので噛み合わせが絶対治ると言う高い期待を持ちすぎると、効果が出なかった時にショックを受けます。
効果が出ない時の最大の理由が口に入れてくれないです。ですのでそういうお子さんは4歳になったらすぐにやらないといけいでは無いです。
マウスピースで一番効果が高いのが、下の前歯が出て、上の真ん中の永久歯が出始め時に完全に使用できてると効果は高いです。その時期に始めれば良いのかという疑問がでますが、その時期に完全に使えていないといけないので、早めに使用していないと慣れていませんのでギリギリでは現実的に難しいです。

自然に治らないの

自然に治る可能性もあります。永久歯は下の前歯の場合は内側から生えてきて、上の歯は角度がついて出てきます。乳歯の前歯と前歯の反対加減が接触している程度の噛み合わせが反対の場合で自然に治る確率は6.5%と言われているので、現実的には難しいと考えるのが妥当です。

影響はあるの

噛み合わせの逆の子は噛む力が弱く下顎が全下方で無く下方に成長しやすい事がわかっています。そのため顔が長くなる傾向がしてきされています。
治す時期にもよりますが、幼稚園の段階で治した方が影響が少ないと言われています。具体的には顎の動きです。歯並びとしては幼稚園で治そうが小学生で治そうが見た目は同じです。しかし噛み合わせが逆のお子さんは下顎の動きが回転運動で無く上下運動になります。幼稚園の段階で噛み合わせを治すと小学3年生では顎の動きが回転運動に変化する確率が高いと言う事がわかっています。
放置に関しては見た目だけで無く機能にも異常があり知らず知らずの内に影響が蓄積されていきます。

まとめ

噛み合わせが反対の場合は幼稚園の内に治すのが理想です。マウスピース療法は効果が高いけどやってみないと和からにと言うのが現状です。

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この記事を書いた人

歯科大学卒業後、小児歯科を専攻として大学院を卒業し博士(歯学)号を取得。大学の小児歯科教室で教員を務めた後、地元で小児歯科を専門として開業しつつ、大学の非常勤講師(小児歯科)に任命中。小児歯科学会の認定医、専門医試験に合格して現在は専門医の資格を所有。小児歯科を専門とした歯科医師です。

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