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[小児歯科] 転んで歯茎から血が出ている(乳歯編)

目次

転んで乳歯の歯茎から血が出ている

・対応法
・処置
・予後

対応法

基本早めの受診をお勧めします。外傷に関しては知識豊富な先生に診てもらうのがベストです。間違えではありませんが、忙しい先生は近年報告されているガイドラインとかを調べる時間がないので、近年は行わない処置をする可能性があります。医療上は間違えではありません。おばあちゃんの知恵袋の歯をぶつけたらすぐに歯医者に行くなと言う言葉も否定しにくい状態ですが、掛かり付けの先生は勉強しているということを前提で、歯をぶつけたらすぐに歯医者に行ってください。
これもお約束ですが、ぶつけた場所が大きく影響します。外など感染する可能性があるのか、それとも室内で感染の可能性が低い場所かもしれません。もし口の中に砂など感染の可能性がある物が入っているのならば、すぐにうがいをして清潔に保ってください。かと言ってそんなに神経質になる必要はありません。汚れが取れる程度でOKです。時間があるなら早めに歯医者に行きましょう。

処置

念のためにレントゲンを撮るのが理想です。特に加害者と被害者の関係や幼稚園、保育園、学校の登下校、敷地内(課外活動も含む)であればしっかりレントゲンと写真を取ってもらうことをお勧めします。歯科医師は加害者、被害者どちらか一方の味方になることは出来ませんが、公平に第三者の立場から判断する必要があります。
後日あるトラブル例として、後日歯が折れていたことが判明した場合に「確かにうちの子はおたくの子とぶつかりました。元々歯が折れていたんじゃないんですか?」と言われてしまします。そのための証拠が必要です。エックス線としてほしい撮影時期は打つけた日と1〜1ヶ月半後くらいの最低2枚が必要です。これはもし歯に軽度(歯には影響を及ぼす)のヒビが入っていた場合は、初めのレントゲンでは映ってきません。しかし、トラブルが後日出る場合は亀裂のところから膿を持ちレントゲンに黒く映ってきます。その像を見て事前からあったのかを判断します。そのために必要です。
レントゲンを見て問題なければ消毒して経過観察となります。感染源などの砂などがあれば取り除きます。傷が開いてしまっていたら糸で縫う場合もありますが、歯茎から血が出ている程度なら消毒のみで終わると思います。打つけた場所が外ならば念のため感染防止の抗生剤を投与される場合があります。
歯茎から血が出るということは歯にもダメージがいっている事が予測されますので。歯茎に関してはトラブルを起こす確率は低いですが、歯にトラブルを起こしますので経過を確認してもらってください。
理想としては、打つけた日、1〜4日後、1週間後、1〜1ヶ月半後に受診してチェックを受けてください。歯に動きが強いケースでは必要に応じ針金や接着剤で固定(全てではありません)する場合があります。

予後

歯茎から血が出た事自体は何お問題も起きません。しかしそれに付随するトラブルが起きる事があります。例えば歯が黒く変色したり、歯茎にポツッと小さな膿の出口がある。晴れてるなどがあります。万が一、歯が折れていた場合は大体3日で自然に抜けてしまいます。仮に針金や接着剤で固定しても乳歯の場合はまず残すことは難しいです。仮に無理やり残しても歯茎が凹んできて顎の骨が溶けてしまうケースもあります。もし針金や接着剤で固定するのであれが最大3週間をめどとします。それ以上は後続の永久歯にダメージを起こす可能性があリます。

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