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小児歯科が答える!歯が抜けたときの緊急対応

目次

はじめに

歯が抜けたとき、親子ともにパニックになるのは当然です。しかし、緊急対応が必要な状況ですので、冷静に行動することが大切です。この記事では、「歯が抜けたときの緊急対応」に焦点を当て、小児歯科がお勧めする一連の手続きをご紹介します。

冒頭で重要なのは、時間が経つほど再植の成功率が下がる点です。なぜなら、歯の細胞が死滅してしまうと、再植が成功しない可能性が高まるからです。そのため、事故が発生したら速やかに対応する必要があります。

具体的には、歯が抜けたらまずその歯を探し、歯自体の状態を確認することが重要です。次に、緊急時の一時処置として何が必要か、そして最終的に小児歯科でどのような治療が行われるのか。また、家庭でのアフターケアとして注意すべきポイントについても詳しく解説します。

さらに、親が知っておくべき保険適用についてや、今後どういった予防策が取れるのかも紹介します。

歯が抜けた瞬間!初めて行うべきこと

歯を探す

歯が抜けた場合、まずは落ちた歯を探すことが大切です。歯が破損していない場合、再植(歯をもとに戻す手術)が可能な場合があります。落ちた歯を拾う際には、できるだけ歯の冠(噛む部分)を持って、歯根(歯茎に埋まっている部分)を触らないように注意してください。

歯の状態を確認する

歯を拾ったら、次にその状態を確認します。もし歯が破損していた場合、再植は難しいかもしれません。状態が良ければ、速やかに緊急処置を行いましょう。

緊急時の一時処置

歯の保存方法

状態が良い歯を発見した場合、保存液に入れるのが理想的です。市販の歯保存液、または乳、水などでも構いません。しかし、保存液がない場合は、口の中に保持する方法もあります。

口内のケア

歯が抜けた部分は出血している可能性が高いです。出血を抑えるために、優しく圧をかけることが重要です。無理なく噛む程度の圧力で大丈夫です。

小児歯科での対応

再植

歯が落ちた直後、できるだけ速やかに小児歯科を受診することが重要です。歯科医は、落ちた歯が再植できるかどうかを判断してくれます。

仮歯の装着

再植が難しい場合、仮歯を装着する選択肢もあります。仮歯は一時的なものですが、食事や発音、見た目のコンプレックスを和らげてくれます。

家庭でのアフターケア

日常生活での注意点

再植後も、いくつかの注意点があります。例えば、硬いものを噛まない、歯を噛む力を控えるなどです。

歯の健康管理

仮歯を装着した後や、再植が成功した後も、定期的な歯科診察が必要です。特に子どもの場合、定期検診で早期に問題を発見できることが多いです。

親が知っておくべき情報

保険適用について

歯が抜ける事故は、多くの場合で保険適用が可能です。ただし、どのような保険が適用されるかは、事故の状況や保険の種類によります。

予防策

最後に、同じような事故を防ぐための予防策についても触れておきます。例えば、スポーツをする際にはマウスガードの装着が有効です。

まとめ

歯が抜けた際の緊急対応は、迅速な行動が求められます。本記事で述べたような手続きや注意点をしっかりと把握して、事態が起きたときに備えてください。一瞬の出来事で人生が変わることもありますので、予防と対策が大切です。

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この記事を書いた人

歯科大学卒業後、小児歯科を専攻として大学院を卒業し博士(歯学)号を取得。大学の小児歯科教室で教員を務めた後、地元で小児歯科を専門として開業しつつ、大学の非常勤講師(小児歯科)に任命中。小児歯科学会の認定医、専門医試験に合格して現在は専門医の資格を所有。小児歯科を専門とした歯科医師です。

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