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子供の歯の抜き方

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乳歯の抜き方

永久歯が下から出てきている様な歯が揺れているケースと、奥歯で乳歯の根っ子がしっかりしているケースでは歯の抜き方に違いが出てくる場合がります。

基本的なステップとしては、歯とお肉の境付近にある、靱帯を短針(先の尖った虫歯をを見つける時に使う道具)でお肉のスジを切るような感じに切っていきます。

その後、ピンみたいな抜歯鉗子で歯をつかんで左右に倒して抜いていきます。

根っ子がしっかりしているケースではヘーベルと言ってシャベルみたいな先端の形をした道具で、歯をテコの原理で揺らしてから抜歯鉗子で抜きます。

抜歯は基本的には麻酔をして行っていきます。

麻酔に関しては当サイトの別記事で記載しているのでそちらを参考にして下さい。

歯が揺れているケース

永久歯が出て始めている事が原因のケース

大夫乳歯の根っ子が溶けているケースでは、歯と歯のお肉付近に麻酔をして始めに書いた基本的な抜き方で可能です。

風をかけて揺れるくらいプラプラの歯であれば、表面麻酔という塗り薬を塗って、勢いよく引っ張る事で抜けます。

一種の事なので、子供は何が起きたのか解らず、ビックリして唖然となり、抜けた事に驚いて笑ってしまう子もいます。

歯が割れて揺れているケース

歯がどこで割れているかで難易度が変わってきます。割れている部分が当然揺れてますが、割れていない本体がしっかりしていて、抜歯鉗子でつかめないような深い位置、または、表面が粉々に割れていると、抜歯鉗子ではつかめません。

そのため、基本的な抜歯の部分でも述べているヘーベルを使うのですが、通常のサイズでは顎の中の深い部分には入っていきません。

そのため通常より細いタイプを使用します。

細い分力がかけにくいので少しずつ押していきます。そうすると浮き上がってくるので、浮き上がってきた根っ子をピンセットや、先端の細い抜歯鉗子でつかんで除去します。

もし根っ子が奥歯のように大きい場合は、根っ子のしっかりした奥歯の抜歯項目で記載しますが、歯を削ったり割ったりして、根っ子を分割して細いヘーベルで根っ子を押しながら抜いていきます。

膿などで根っ子が溶けているケース

根っ子が大夫無くなればなくなるほど抜きやすいです。

しかし、膿んでいるという事は、麻酔が効きにくい状態なので、状態によっては、無痛までマスでは出来ずに減痛の状態で処置が継続されます。

膿が出きってから麻酔をするのが理想ですが、その歯が原因でうんでいるので、完全に膿が駐まるまで様子を診るのはなかなか難しく、状態によっては、永久歯にダメージが行く可能性も否定できません。

ただ効きが悪いからと言って、途中でやめてしまうと、家に帰って麻酔が切れると痛みが出てきます。

それは抜こうとして歯を揺らしている状態なので、そこで中止するという事は、イメージとして、転んで歯が揺れている状態と同じ痛みとなります。

そのため、少しぐらいは無理をして抜いてしまった方が逆に痛みが少ないといった結果になります。

しっかり根っ子があり、歯が揺れていないケース

根っ子が1本の前歯のケース

これは通常の歯の抜き方でOKです。

奥歯など根っ子が複数有るケース

乳歯の場合は、下から永久歯が出てきます。そのため、乳歯の根っ子は永久歯に根っ子と違い、根が開いています。

そのため、歯茎の歯の部分の大きさよりも根っ子が開いているので、入り口が小さいところに、入り口より大きな幅の開いた乳歯の根っ子を抜かなくてはいけません。

そのためへーベールで歯を十分揺らします。

イメージとしては、顎の骨を粘土。歯を棒だと想定して、粘土に棒を刺して、棒を揺らすと粘土に少し隙間が出来ます。

この隙間を利用して抜いていきます。

さらにここでも麻酔の問題が出ます。歯を揺らすという事は、乳歯の根っ子も揺れるという事です。

乳歯の根っ子の付近には、永久歯があります。

永久歯がわずかに揺れ様な力が加わるのです。

そのため、しっかり乳歯には麻酔がかかっていますが、深い位置にある、永久歯まではかかっていないので、痛みが出る事があります。

乳歯の根っ子の状態によっては、歯が全く揺れない場合もあるので、その場合は、乳歯を半分に割ってから抜いていきます。

抜歯後痛みを減らすための裏技

私がよく使うケースですが、先ほど粘土と棒の話をしました。後から痛みが出る原因に顎の骨が抜く事により押し広げられているのも原因も一つです。

それであれば、戻してあげればいいので、根っ子がしっかりした歯を抜歯する時は、抜いた後、指で開いた分圧力をかけて塞ぎます。

これをするだけで、術後の痛みは大夫減ります。この方法は、歯科医師の経験による力のかけ方の、方向や力加減があるので、抜かれる側から、やってくれと言っても。歯科医師側は“???”となりますがそのような裏技もあります。

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この記事を書いた人

歯科大学卒業後、小児歯科を専攻として大学院を卒業し博士(歯学)号を取得。大学の小児歯科教室で教員を務めた後、地元で小児歯科を専門として開業しつつ、大学の非常勤講師(小児歯科)に任命中。小児歯科学会の認定医、専門医試験に合格して現在は専門医の資格を所有。小児歯科を専門とした歯科医師です。

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