粘液嚢胞
口の中には3大唾液腺と言われる物だけでなく、小さな沢山の唾液腺が存在します。これが何らかの影響で封鎖してしまった場合に起きます。
唾液の入り口が塞がってしまっても唾液は出て行きます。
それが水ぶくれに見えてきます。場合によってはパッと見た目ニキビにも見えます。
出来る場所の特徴としては、下の唇に出来るのが特徴です。(舌の裏側の先端に出来る別名の物もあります)
原因の1つに何らかの影響で、大機の入り口を傷つけてしまったり、唾液が感染してしまったり色々な原因があります。
そのため、中が感染しているケースも当然あります。それが膿疱状に形成された物です。
成人の場合は、1年ぐらい様子を診るケースがありますが、子供の場合は基本見つけ次第切除となります。
放置した場合最悪のケースで良性腫瘍化する時もありますが、まれです。
お子さんで放置していた方が、来院されたケースもありますが、特徴として、唇の唾液腺がやや全体的に腫れ気味で、唇の表面が波打っているような少し形の悪い唇になっていたのが印象です。
まず出来てしまったら焦らずになるべく早く歯科医院を受診して下さい。
気になりますが、水疱を潰したりはしないで下さい。感染していた場合は、他の唾液腺に感染源が移る可能性も有ります。
当然手術しても再発性は高いです。
万が一、水疱を潰してしまった場合は、よくうがいをして、口の中を清潔に保って下さい。
粘液嚢胞の場合は、基本的に1週間もすればまた膨れ上がってきます。
赤ちゃんなど低年齢の場合は、当然手術は出来ませんので、一人で歯科医院の椅子に座れる3歳過ぎ頃を目安に手術をするケースが多いいです。
手術の仕方は、歯を抜く時の麻酔を使って、メスまたはCo2レーザーなどを使って摘出します。
唇は位置によっては見えるところなので、個人的にはCo2レーザーでの摘出をおすすめします。
レーザーのメリットデメリットは、上唇小帯や舌小帯舌小帯短縮症と手術(子供)のレーザーを用いての術式や症状と似ているので、そちらを参考にして下さい。
まず下唇に水疱状のものを見つけたら焦らず、潰さず、歯科医院を受診して下さい。できればお子さんの場合は小児歯科をおすすめします。
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