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赤ちゃんの歯並び

赤ちゃんの歯並びは基本きれいです。

目次

本来の赤ちゃんのきれいな歯並びとは

歯並びがきれいというと、成人の矯正を行ったみたいに、歯の並びがU字型で馬蹄形の形をしていて、歯と歯がぴったりと並んでいる様子を、歯並びがきれいと近年で指している方が多いいです。

しかしこの歯並びは、隠れ不正咬合と言って、見た目はきれいだけども永久歯が生える時に歯並びが悪くなります。

一方、昭和の時代の歯並びが良いと言われる人は、歯と歯の間に隙間があるお子さんを歯並びが良いと言っていました。

歯科医師の先生が、歯並びが良いと言う表現を使う時は、今現状の歯並びと歯科矯正をした最後の形とを比較して言います。

そのような表現をご両親が聞くと、歯が密にU字型になっているのが歯並びの理想と考えますが、乳歯の熾烈の場合は、歯と歯の間に隙間がある歯並び。

このような隙間を生理空隙と言いますが、この空隙、すなわち隙間が有る子は、将来永久歯が生えてくる時に、顎自体は急に成長しない割りに数ヶ月でいきなり、乳歯より大きな永久歯が生えてくるための隙間に対応できます。

人類を含めた霊長類には必ずある、犬歯の隙間の霊長空隙がないお子さんになると将来的に歯並びが不利になります。

本来、赤ちゃんの歯並びがきれいという言葉の歯並びは、歯と歯の間がすっきっ歯の様な状態を本来、子供(乳歯)の歯並びが良いと指します。

歯並びが悪くなる要因

  1. 遺伝的な要因
  2. 生活習慣
  3. 指しゃぶりや癖の問題

他にもありますが代表的な物として上記の3つがあげられます。

遺伝的な要因

読んで字のごとく先天的な問題です。

基本的に乳歯の歯並びは通常、何か原因が無い限り歯並びはそれなりにきれいに見た目上は並びます。

よく聞かれるのは、永久歯はきれいに並びますか?と聞かれますが、顎の大きさと、歯の大きさのバランスになります。

歯の大きさは、乳歯と永久では関連性がないとされているので、正直解りません。

あえて言うと歯の大きさという意味で遺伝的要因が強いと考えると、ご両親を足して2で割ったくらいが、正式な言い方ですが、実際は、良いところは似て当然!悪いところが似ると、片方の親のせいにします。

例えば、なんで、お父さんの性格似たんだろう!と言う表現は悪い意味で使われます。

逆を言うと、お父さんのその良い性格にて良かったね!とはなかなか言いません。

それは良いところが似て当然だと思っているからです。

なので、歯並びの将来を聞かれた時は、基本、足して2で割ったイメージですが、上記のことから、両親の悪いところが、とってつけたように似ますと説明します。

ただ、乳歯の歯並びと永久歯の歯並びは基本関係性が無いと言われています。

しかし、近年は後天的な要因から歯並びが悪くなっているような印象があります。

生活習慣

例えば横向き寝やうつぶせ寝ですと顎に相当な力が加わります。一般的な矯正で使う歯につけるツブツブとワイヤーによる矯正で1本の歯に加わる力が100g 〜150gと言われていますが、3歳のお子さんで、うつぶせ寝だと3Kgが加わります。

これだけ強い力が加わっていると言うことは、当然、歯に対してのパワーバランスも変わっていきます。

歯とは唇の力と舌の力のバランスでなり立っているのです。

指しゃぶりや癖の問題

癖の一部は生活習慣から来る物があります。ですので、2番目の生活習慣と3番目の指しゃぶりや癖は割と密接の関係があるケースがあります。

両方とも後天的な要因として分ける事が出来ます。

例えば舌の癖などは、添い乳をしていると割と高頻度で起きやすくなります。さらに症状が悪いと口呼吸につながりやすくなります。呼吸がうまく出来なくなるので、うつぶせ寝や横向き寝、寝相が悪いなどで、呼吸を保とうと姿勢を変えていきます。

舌が上手く動かせなくなることにより、額顔面の成長方向にトラブルを発生させるので、当然歯並びが悪くなります。

指しゃぶりも同様です。

指しゃぶりに関しては、論文で報告があり3歳台までにやめさせた場合は、他の癖がなければ、指しゃぶりにより顎の変形が起きても元に戻ると言われています。

ここでやっかいな言葉が、他の癖がなければ。

舌の癖があると当然別の成長をしてしまいます。

つい最近の研究では、1歳までの歯並びの80%が形成されて、6歳で残りの20%の合計100%決定してしまい、その後、9歳からやる矯正は、顎の形と歯並びの関係を無視して、歯並びをきれいにする処置とされています。

そのため、後戻りが起きやすいとされています。

矯正を経験した人なら解ると思いますが、矯正後に歯並びが動かないように、歯を固定すると思います。

後戻りが起こりやすいリスクがあればあるほどその期間は長くなるのはそのせいです。

特にハイアングル顔貌と呼ばれる形態の場合は、後戻りが起きやすいのが特徴です。

生活習慣や癖による物であれば、低年齢であればあるほど、改善の可能性が高くなるので見直してみてください。

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この記事を書いた人

歯科大学卒業後、小児歯科を専攻として大学院を卒業し博士(歯学)号を取得。大学の小児歯科教室で教員を務めた後、地元で小児歯科を専門として開業しつつ、大学の非常勤講師(小児歯科)に任命中。小児歯科学会の認定医、専門医試験に合格して現在は専門医の資格を所有。小児歯科を専門とした歯科医師です。

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