目次
指しゃぶりいつ頃やめれば良い?
小児歯科医の指しゃぶりの考え方
指しゃぶりは精神的な逃れから本人が解放されるための行動のため指しゃぶりをやめさせる事は精神的負担を増やす結果になるのでやめさせるべきではない。と言う考え方があります。
小児科医の指しゃぶりに関しての考え方
指しゃぶりについて質問すると言う事は歯並びに影響が出るから出るから当然疑問として出てきます。小児歯科医と言うより歯科医師の立場からすると歯並びに影響が出るので早めにやめさせるべきと言う言葉が第一に出てきます。特に親指に指しゃぶりによるタコができているケースは指しゃぶりの時間が長いと考えます。
ひと昔の先生であれば指しゃぶりと、おしゃぶりであれば、おしゃぶりの方が歯並びには有利だからと言う先生もいました。これは指しゃぶりは指の太さ分顎が変形しますが、おしゃぶりなら、薄いやつなら潰れて事実上薄くなるので変形が少ないと言う考え方です。どちらにしろ変形します。ですので結論は早く辞めるです。
小児歯科学会と小児科学会の考え方
歯科と医科で方向性が全く違います。私自身も疑問に思うのですが、指しゃぶりが辞めれないと小児科で質問する保護者の方は多いいのか疑問医思います。歯並びを気にするから歯科で相談すると思います。
そこで過去に小児歯科学会と小医科学会で話し合いが持たれたと伺っています。小児歯科学会と小児科学会はこの事だけに話し合いが行われるのでなく歯科と医科の関係から毎年テーマを出し話し合いが行われています。
今回のテーマの結果は、「指しゃぶりは精神的な苦痛から逃れるためにする行為で辞めさせるべきではないが、指しゃぶりがつずくと歯並びに影響する。」これ回答になっていないですね。両者の言葉をただ単に繋げただけになっています。
歯科での研究
この報告後に、歯科から論文が発表されました。指しゃぶりのやめた時期と歯並びの関係に関して研究された内容です。結論として「他の習癖がなければ3歳で指しゃぶりをやめたケースは顎の変形が起きても歯並びに影響はしないが、5歳でやめたケースは将来歯並びに何らかの影響がある。」と言う内容でした。
他の習癖とは、口呼吸やお口ポッカ〜ンや頰杖とか色々な癖をさします。4歳でやめたケースも歯並びに影響をきたすと言う内容の考察になってますたが、結果の表を見て私自身の感想としてはむしろ良い結果になってるように感じました。ただこれは4歳なりたてと5歳近くの4歳では意味が違うと思いますし、この論文ではその事に関して記載はありませんでした。
結論
小児歯科学会、小児科学会と歯科での論文から私自身の解釈としては、3歳頃から指しゃぶりをやめる訓練をして4歳の誕生日には無くなっていることが理想と思います。指しゃぶりによる変形は利き手側の顎が変形することが多く、左右対称の変形の場合は指しゃぶりでなく舌の癖や毛布やタオルの噛み癖の可能性も考えられます。
指しゃぶりによる顎の変形も使っている指による影響もあります。一番影響が出やすいのは親指の腹を使って上顎のつけるやり方は、指しゃぶりが終わっても舌の癖が出やすいとされています。一方、人差し指などを使って下顎の指をつけているケースは指しゃぶりの癖が終わった後、舌の癖は出難いとされています。
指しゃぶりによる歯並びの変化は指しゃぶりをしている時間が問題となるので、時間数が減ってきているのならば、時間を徐々に減らす方向で良いと思います。仮に寝るときだけのおしゃぶりであれば、寝た後、そっと指を外してあげれば済むことですから。
歯並び以外に問題になるのが、レアケースですが生姜製や中学生、高校生でも指しゃぶりや爪を噛む癖が取れていないケースもあります。この場合は専門機関の受診を早めにおすすめします。
コメント