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子供の歯茎が腫れている時はどうしたらいいの?

まず基本は歯医者に行くことです。出来れば、子供の治療を多く行っている先生に診てもらうと良いかもしれません。

このようなケースは3つの分類が出来ます。

  1. 歯と歯の間のみが腫れている(2との判別は難しいケースあり)
  2. 歯の真下の中央あるいは、歯と歯の間に腫れている(1との判別は難しい)
  3. 腫れている部分が堅い1(体調は元気で、それ意外変化がない)
  4. 腫れている部分が堅い2(だるかったり、発熱があったり、顔が左右非対称)

専門的な検査が必要なので、必ず歯医者に行ってください。4の場合はかなりの緊急性がある場合があるので、その症状を必ず伝えてください。

あえて余裕があるのは3のケースですが、他のケースもあるので、どの症状でも早めに歯科医院の受診をお勧めします。

目次

子供の歯茎が腫れている

歯と歯の間のみが腫れている

これは、歯と歯の間に食べかすが入ってしまって、歯肉炎を起こしている可能性が有ります。しかに2番目に出てくる感染症と区別が付きにくいこともあるので、必ず調べてもらいましょう。

食べかすが詰まると言うことはそれなりの理由があります。例えば、歯と歯の間に虫歯があり、その隙間に食べかすが入りやすくなり晴れているケースです。

まず確認するのが、軽く糸ようじ(フロス)を通してみて食べかすが出てくるかを見てみましょう。

もし黄色い液体や大量の赤い血が出てきたら、2番目の感染症の可能性も否定できません。

歯科医院でレントゲンを撮ってもらえると思うので、虫歯墓状態かどうかチェックしてもらってください。

歯の真下の中央あるいは、歯と歯の間に腫れている

これが、神経が死んでしまい、膿となって顎の中にたまって、出口を失い出てこようとしている状態です。

すぐに歯医者に行くことをお勧めします。歯茎がブヨブヨしていたり、口内炎のようにプッチッとした物が出来ているときです。

この状態になっているときは、基本痛みはありません。もし痛みが出る可能性があるとすれば、腫れる3日前くらいに痛みを訴え、次の日にはケッロとしており、気がついたら腫れていたというパターンです。しかも痛みが出る確率は50%位なので、しっかりと仕上げ磨きをしないと気がつかないケースです。

この状態を長時間放置すると、永久歯が膿の中で作られるので、くすんだ色(茶色い)の永久歯が出てきたり、永久歯が溶けていたり、永久歯が膿を避けようと違う場所から出てきたりするケースがありますので、見つけ次第早め受診をお勧めします。

腫れている部分が堅い1

腫れている部分が堅い2との判断が難しいケースもあるので、まずは歯医者に行ってX線を取ってもらいましょう。

永久歯が頬側にずれて出てくるときに起きます。

粉場合は時期を見て早めに抜歯をしてあげると、完全な位置には戻りませんが、永久歯が動いて、より良い位置に移動してくる可能性が有ります。

まずはX線をとって、問題なければ経過観察になりますが、他の症状によって、腫れているケースもあるので、必ず歯科医院を受診してください。

腫れている部分が堅い2

これはかなりやっかいで、細かくはかけません。個人歯科医院で診るのはかなりのハードルが高いです。

相当な訓練を受けた先生でないと対応が出来ません。

特徴は38度以上の高熱が続いたりします。まずは顔見て左右非対称だった場合にはかなりの危険性があります。(当然リンパも腫れます)

この場合は、すごくレケースで、原因は色々あるのですが、虫歯が原因で体内の菌に火を付けてしまった場合に起こります。

子供と大人の原因菌は違っており、子供の場合は、溶連菌が悪さをしている可能性が高いです。医科でもこの症状の判断は難しいので、基本、歯科の大学病院の受診となります。このケースでないことをお祈りします。

私自身もこのケースの治療をしてきましたが、かなり神経がピリピリします。

上記の1・2・3つの病名が付けば問題ないので、必ず歯科院を受診してください。

最後に

歯茎が腫れているという症状は、通常の状態ではなく何かの原因が必ずあります。自己判断をせず、必ず歯科医院を受診してください。根の治療や成長発達に伴う状況に関しては子供を専門に診ている先生に確認して処置をしてもらうことをおすすめします。

 

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この記事を書いた人

歯科大学卒業後、小児歯科を専攻として大学院を卒業し博士(歯学)号を取得。大学の小児歯科教室で教員を務めた後、地元で小児歯科を専門として開業しつつ、大学の非常勤講師(小児歯科)に任命中。小児歯科学会の認定医、専門医試験に合格して現在は専門医の資格を所有。小児歯科を専門とした歯科医師です。

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