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赤ちゃんの歯磨き(歯磨き粉)はいつから始めるべきか?

赤ちゃんの歯磨きは歯が生えてからすぐに行うのが理想です。

歯磨き粉はメーカーが推奨しているものと疫学的内容からの使用の方法に違いがあります。メーカー推奨は基本的にうがいが出来るようになってからです。

年齢的には2歳半位で訓練をしてうがいが出来るようになりますが、それまでの間の歯ブラシや、歯磨き粉を含めた内容についてお話ししていきます。

目次

赤ちゃんの歯磨き

歯が生えてきたら歯ブラシをしていきます。基本的には生後7ヶ月くらいで生えてきますがが、中には生後5ヶ月くらいで歯が生えてきます。

仮に母乳やミルクだけで、まだ離乳食が始めっていなくても、歯が生えてきたら歯磨きをしてあげてください。

母乳には乳糖があり、赤ちゃんの口の中には微量ですが、乳糖を分解する菌が存在します。

この菌が産生する酸は、菌数も少ないためわずかな酸しか出しませんが、かといって、問題ない訳ではありません。

そのため歯が出てきたらすぐに歯ブラシをしましょう。

言っても、歯の本数も少なく面積も小さいため、始めはガーゼなど濡らして、絞った物で拭き取るのも手です。

しかし、ガーゼ類での紙面清掃は、歯とお肉の境が磨きにくいのがととくちょうなので、出来れば、通常のブラシに移行していくと良いです。

ガーゼだけで歯とお肉の境の歯ブラシが不十分ですと、歯とお肉の境界線にそって虫歯が出来るのが特徴です。

歯磨き粉の使用の時期

中には、赤ちゃんから使える歯磨き粉は存在します。ただしそのような歯磨き粉はフッ素が入っていません。

なぜなら、フッ素は基本薬物で大量に摂取すると中毒をおこします。そのため基本的な使用方法の考え方は、フッ素を使用してうがいをして、わずかにフッ素の成分を口の中に残すと使用方法です。

そのため、歯磨き粉はうがいが出来るようになってから使用方法となります。

中にはレノビーゴという商品があります。この商品は歯磨き粉ではありませんが、メーカー側もうがいが出来ない赤ちゃんにも使用して良いと言っています。(電話で確認しました)

この商品は、歯磨き粉が使えない赤ちゃんに、歯ブラシを水で濡らして絞ってから歯を磨き、その後、歯ブラシを水で汚れをあら流し、水を絞ってから、乳歯3本〜4本に対してワンプッシュ程度を歯ブラシにつて、全体的に塗布します。

その他にも似たような商品がライオンのホームジェルの500PPMのバナナの商品があります。(ちなみにレノビーゴは100PPMです)

ただしこの商品はメーカーがうがいを必ずするように言っています。

昔の大学病院では、歯ブラシの先端に豆粒程度付けて、全体に塗ってうがいをしないで、軽くガーゼ等で拭き取ってくださいと指導していましたが、ここ数年は、必ずうがいをするよう指導しています。

その名残もあり、この時代の教育を受けてきた歯科学生は、自分の医院を開業して、同じように、うがいをしなくても良いと指導しているのは、そのような時代背景があったからです。

この考え方は疫学的には、必ずしも間違えではありません。(注意として、ホームジェルは歯磨き粉とは違います)

今度は赤ちゃんなどに歯磨き粉を使わすという意味で疫学的に報告されているのが、詰めきりで爪を切る時に、赤ちゃんの一本の指からとれる爪の量くらいを使って、軽くうがい(15mlくらいのカップで)する。となっています。

うがいが出来ない子は、飲んでしまってもかまわないと言われています。

ただしこの方法は、メーカーが推奨していません。

始めにも書きましたが、フッ素は薬物ですので、使用方法を誤ってしむと事故につながります。

まとめ

赤ちゃんの歯磨きは、歯が生えたらすぐに歯締めて、まだうがいが出来ない年齢ならレゴビーを使用して歯のメンテナンスを行っていくのをおすすめします。

うがいが出来るようになる2歳半を目指して、2歳頃からうがいの練習をしていき、うがいが出来るようになったら、少量から歯磨き粉を使っていきましょう。ケースによって用途が違いますが、歯磨き粉の前にホームジェルから使用していくのも1つの手です。

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この記事を書いた人

歯科大学卒業後、小児歯科を専攻として大学院を卒業し博士(歯学)号を取得。大学の小児歯科教室で教員を務めた後、地元で小児歯科を専門として開業しつつ、大学の非常勤講師(小児歯科)に任命中。小児歯科学会の認定医、専門医試験に合格して現在は専門医の資格を所有。小児歯科を専門とした歯科医師です。

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