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小児歯科の学会(日本小児歯科学会)の総会と地方会

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日本小児歯科学会

小児歯科医を目指している人なら必ず入会している学会が、日本小児歯科学会です。

私も大学を卒業後、歯科医師免許を取得し、小児歯科の医局の在籍と同時に大学院に進みました。

医局に入局して、小児歯科学会に入会しない人はいなく、まさに当然のごとく、入会手続きをさせられます。させられると表現を使いましたが、入るのが当然で、自然と入会の流れになります。

その他の研究をする人は、他の学会にも入ります。例えば、顎関節症学会や、外傷歯学会など、様々です。

特に大学院生は研究のために、小児歯科学会以外の学会に加入するケースが多いです。

小児歯科医にとって日本小児歯科学会は、登竜門的な存在の学会です。

日本小児歯科学会は、全国的な総会と、それぞれの地方会ごとの、日本小児歯科学会地方会に大きく分かれます。

私の場合は関東地方会が所属の地方会となります。

当然、入局当時はこの2つの区別が付きません。なぜなら、年会費の納入は、日本小児歯科学会宛の事務局。それも事務局は代表で池袋にあります。別名保険協会です。

ここが、いろいろな学会をまとめて、1つの事務局の代表となり、各学会の事務局が業務をこなすので、組織構造がわかりにくいです。

日本小児歯科学会に入会金と年会費を納めると、勝手に日本小児歯科学会地方会に登録されています。

もしかしたら制度的に逆なのかもしれません。(分かりませんが)

地域の所属する大学の小児歯科の先生達が集まり、地方会を運営して、その先生達が、全国区で集まり協力して運営するのが日本小児歯科学会総会なのです。

入会しての一大イベントは、5月〜6月に行われる日本小児歯科学会総会の学会です。全国から大学の小児歯科の先生が集まり、学術的な講演を中心とした、ホールでの演題や、ポスター発表を行います。

近年は、一般演題発表は得る傾向で、ポスター発表がメインとなります。その一方で教育講演などを含めた、勉強を目的とした講演が増えてきています。

この講演の発表のために、大学所属の先生は資料作成をします。すなわち研究をするわけです。

この地代イベントが終わり、9月〜11月(一部は2月)に行われるのが、小児歯科学会地方会です。

規模自体は、日本小児歯科学会総会より、規模は小さくなります。主に来場されるのは、開業医の先生が多くなり、発表内容も、より臨床に基づく発表が多くなります。

関東に所属している先生は、日本小児歯科学会総会と地方会の案内が郵送で送られてきます。

なので、もし、北日本地方会に参加して、勉強したい場合は自分で、学会情報をホームページで調べて、資料を集める必要があります。また資料は一般的に有料で送られてこないので、親切な地方会ですと、PDFなので送ってくれますが、PDFなどの資料を送ってくれない地方会ですと、学会内容の講演の詳細が分かりません。

当然、行くのに交通費はかかります。それと宿泊代も・・・

何の講演がやるか分からないのを、勉強しに行くのはリスクが高いので、一般的に関東の人は、全国区の総会と、関東地方会に参加するのです。

なお、地方会の講習内容の概略は、日本小児歯科学会のメインのページからリンクが張られているので、それを参考にします。

日本小児歯科学会のホームページ

日本小児歯科学会のホームページは上段にタブで分かれており、国民皆様向けのページと歯科医療関係者向けのページに分かれています。

国民皆様向けのページ

まさに国民向けのページです。日常の話題の点や疑問点、注意点、学会からの提言などが書かれています。

中には、昔話題になった、食後、30分は歯ブラシしてはいけないに関しての、誤解された間違った考え方に関してのパブリックコメントもあります。

内容によっては自宅でも役立つ内容も記載されているので、もし時間があるなら、一通り目を通してみると結構、勉強になることが書いてあるので、見てみると意外な発見があるかもしれません。

ちなみ、小児歯科医でない先生が、見るにも結構良い内容が書いてあるので、一般歯科の先生で、小児歯科の診療に携わっているなら、目を通しておいたい方が良い内容が書かれてあります。

ちなみに、小児歯科専門医の検索ページもあるので、そこから、小児歯科専門医の資格を持っている歯科医院を探してみるのも良いと思います。

歯科医療関係者向けのページ

学会関係者や、小児歯科専門医などの資格保有者並びに資格保有予定者が見るページになります。

会員限定のログインを行うと、小児歯科学会雑誌からのバックナンバーから報告を検索したり、過去の学会参加履歴を参照したり出来ます。

ログインしない状態では、入会手続きや総会や地方会の情報、を含め資格の手続き方法なども記載しています。

専門医(執筆当時)の私は、毎回ではないですが、地方会の情報や、新しい国民向けの情報を定期的にチェックしています。

自分が所属している地方会の情報は、学会のホームページを見ることは少なく、主に郵送物が中心となります。

むしろホームページの地方会情報は、自分が所属していない地方会の講演内容をチェックするときに使います。

ホームページのリンクも意外と役立つ

日本小児歯科学会のサイドバーのリンクも意外と役に立ちます。例えば、全国小児歯科開業医会。

小児歯科に力を入れて診療を行っている歯科医院を探すことが出来ます。

この学会で講演される内容は、以外とレベルが高いので、私自身も結構参加します。

小児歯科をお探しの方は、日本小児歯科学会の専門医あるは、認定医から探すのと、全国開業医会から検索できる医院を探してみるのが良いと思われます。

両方に名前が載ってる施設は、かなり力を入れている施設の可能性が高いです。

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この記事を書いた人

歯科大学卒業後、小児歯科を専攻として大学院を卒業し博士(歯学)号を取得。大学の小児歯科教室で教員を務めた後、地元で小児歯科を専門として開業しつつ、大学の非常勤講師(小児歯科)に任命中。小児歯科学会の認定医、専門医試験に合格して現在は専門医の資格を所有。小児歯科を専門とした歯科医師です。

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