小児の歯科矯正の専門医・・・。
公式には小児歯科矯正専門医と言う資格は存在しません。存在すれば自称で小児歯科矯正専門医に近い単語で集客を目的としているケースが考えられます。
小児の歯科矯正の専門医を探すと言うより、子供の頃から成人矯正まで多岐にわたった総合的な矯正を探すには?と言う言葉に書き換えて説明しています
探す上でのおすすめPoint
- 夫婦(親子)で小児歯科専門医と矯正専門医を所有している歯科医院(少ない)
- 小児歯科専門の歯科医院で、外部から矯正専門医が来ている歯科医院
- 小児歯科専門の歯科医院で、矯正専門医院を紹介や連携(費用は多くかかる)
存在する関連専門医
小児歯科学会が認定する小児歯科専門医と矯正歯科学会が認定する矯正専門医は存在します。
この2つの専門医を持っている人はまずいないでしょう。
それぞれの専門医は考え方が、微妙に異なります。
ニワトリでよく例えとして使われる、卵が先かニワトリが先かの議論です。細かい突っ込みをすると卵が先というのが現実では決着が付いたみたいですが、今回は現実の話でなく、理論上の例えです。
小児歯科の先生が考える矯正は、成長を上手く利用して、成長を誘導して行く事を目的で、歯並びを良くする事を目的とはして無く、成長上の顎の状態を主眼に置いています。
顎を整えて、その他の癖がなくなれば、歯並びは、舌と頬などの筋肉などのバランスによって決定していきます。
その上で、将来的に成長上で回復しきれなかった部分の本格矯正を行えば良いという考え方です。
小さいうちにしか出来ないことを今行っていき、それ以降に関しては、本人が気になるような、その時に考えれば良いし、本人がその状態の歯並びが苦痛であれば、自分自身がお金を払っても矯正をしようと考えます。
そのための下準備をするのが小児歯科時期に始める小児歯科専門医の先生の考え方です。
一方、矯正専門医の先生考え方は、形態が十分でなければ、機能は戻らないから、まず先に形から修正してあげないといけないという考え方です。
十分な形態自体がなければ、機能の訓練を行っても無意味で、機能の訓練する前に十分な準備を形態から作ってあげなくてはいけないと言う考え方です。
代表的な機能訓練は、姿勢や舌壁(MFT)などがあげられます。
近年の矯正の先生は、上記の機能訓練は矯正を行う上で非常な重要な意味合いがあると着目している先生も増えているのも事実です。
そのため、矯正歯科と小児歯科の垣根が微妙に重なり合っている傾向があります。
そういう意味で、
小児歯科 → 矯正歯科
と言うバトンタッチが重要となります。
小児歯科と矯正歯科の考え方の概論を説明しましたが、先生の考え方でニアンスがずれますので、参考までにとどめてください。
小児の歯科矯正に強い歯科医院の探し方
バトンタッチが行える歯科医院を探す必要があります。
矯正専門医を持っている先生は、基本的に一般歯科を含めた歯科や小児歯科の標榜をしない傾向があります。
当然、矯正歯科の先生は、小児歯科の先生を常勤、あるいは非常勤で雇っている事はあり得ないのです。
なぜならメインとする顧客は成人矯正だからです。
そのため、まず始めは矯正歯科の専門医の歯科医院でなく、小児歯科をメインとして場所を探すのを先になります。
なぜ、小児歯科を専門でないといけないかというと、小児歯科をおまけで考えている先生は、当然ながら、集客を目的してお子さんを集めて、親で稼ぐと言う方針の先生が中にはいます。(全部では無いです)
そのため小児歯科専門の先生を探すところから始めます。
次に矯正専門の先生にいかにバトンタッチをするかが問題となります。
そのため、おすすめの歯科医院は、
- 夫婦(親子)で小児歯科専門医と矯正専門医を所有している歯科医院(少ない)
- 小児歯科専門の歯科医院で、外部から矯正専門医が来ている歯科医院
- 小児歯科専門の歯科医院で、矯正専門医院を紹介や連携(費用は多くかかる)
が候補になっています。
1番目の夫婦で小児歯科専門医と矯正専門医を所持しているは強いです。一般的に矯正で開業する場合、2件以上の病院を経営する必要があります。
しかし、1名の歯科医院で開業できるのは1歯科医院で、複数はだめです。
あれ?チェーン店で同じ名前の名前を見るよ!と思う人もいると思います。実はその人は理事長で他に、医院ごとに別の歯科医師が必ずいます。その人が、実際に登記されている院長なのです。
話を戻しますが、矯正専門医の先生は、他で働かなくてはいけません。そのためにバイトをします。
この仕組みを考えると、旦那さんが、矯正専門医で、奥さんが小児歯科専門医で開業しているが理想で、小児歯科で開業していることが良いです。
その奥さんが、フェードアウトするときは、小児歯科専門医を持ってると言うことは、大学の医局と関連のある人です。
そのため、大学とコネがありますので、小児歯科の先生をバイトとして雇い易いけいこうがあります。
雇い易いといいましかたそれでも倍率はかなりの物で、コネがどれだけあるかできまります。
2番目の小児歯科専門の歯科医院で、外部から矯正専門医が来ている歯科医院です。ここで注意するのが、外部から来ている先生が矯正専門医かどうかです。
これを見つけるのが大変です。専門医で忙しい先生は、月1回しかその歯科医院には行きません。
そのためデメリットしては、来院する日時と時間が指定されることです。
この日時に来院出来ない場合は、そこの歯科医院の別の先生が見るようになるので、矯正専門医の先生には直接見てもらえなくなるのが最大の問題で、矯正専門医を探してたどり着いたのに、矯正専門医の先生は診てもらえないという問題を抱えます。
3番目の小児歯科専門の歯科医院で、矯正専門医院を紹介や連携は2番目の問題点は解決できます。
しかし、元の小児歯科院と紹介先の矯正歯科医院は別の経営の歯科医院なので契約はそれぞれと結ばないといけなくなります。
なので、小児歯科院で第一期治療を行い、さらに矯正歯科院で第二期治療(みえない第一期治療込みでこれは分離できない)を行うので重複する費用が発生します。
小児歯科だけで経営している先生はそのまま矯正を続ける傾向があるので、連携しているかどうかは、ある程度通院しないと解らないので、その点が探すことが難しいです。
地域の歯科院を探すときの参考にしてください。
専門医を探す意味は、例えるのなら、何にでも効く薬は、結果として何にでも効かない薬です。
それぞれに効く薬をいかに効率的に利用するのが大変なのです。
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