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子供の歯変色(歯が変色)。どうしたらいいの?

目次

子供の歯の変色

子供の歯の全面あるいは大半が変色している転移焦点を置いていきます。今回は乳歯を対象とします。

初期虫歯の白濁など含む、白い斑点に関しては別記事で特集しているのでそちらを参考にしてください。

歯の変色に関わる物としてあげられるのは

  1. エナメル質形成不全・エナメル質減形成
  2. 象牙質形成不全・象牙質減形成
  3. 外傷

1のエナメル質関係、2の象牙質関係、に関しては基本的に歯が出てきた段階で、歯の変色を認められます。

一方、3の外傷は、この前までは、問題なかったのに、ここ数日で、急に歯の変色が起きてきたケースです。

1のエナメル質関係、2の象牙質関係に関しては、定期検診(定期健診)などで見つかっていますので、今後に関しては、担当の先生と相談してください。

基本的に経過観察となりますが、しみるなど痛みを伴うときは早めに、担当の先生と相談になります。あるいみ過敏症に発展してしまい、痛くて、痛くて、我慢できなくなりケースも出てきます。

3の外傷は、できれば外傷を多く見ていて、知識のある先生になるべく見てもらってください。

おばあちゃんの知恵袋で、歯をぶつけたらすぐに歯医者に行くな!と言う言葉あります。

歯科医師の立場としては、歯をぶつけたらすぐに歯医者に行ってください!としか言えません。

なぜすぐに来なかったのですか?

と言います。

要は、知識のある先生なら良いのですが・・・。相当数少ないので探すのが不可能に近いです。

もし探したいのなら、先生の略歴に外傷歯学会関連の学会などに加入歴があるかを見るのも手です。

外傷による歯の変色のみに限局して、他には全く問題が無いとします。(歯が折れている、歯が揺れているとか)

歯の変色する3週間前〜1ヶ月半前くらいに、原因となる事件が起きています。

そのくらいの時期に歯をぶつけているはずです。

年配の先生ですと、歯が黒くなっているから神経が死んでいるから、神経を抜きましょう!と言う話になるのです。

実はつい最近の研究では、神経が復活することが分かってきているのです。

歯がぶつかることによって、歯が動き、歯の根っ子の先端の神経が切れます。

そうなると歯に栄養が行かなくなり、歯の中の神経は根っ子の先からの血管の流入がなくなり、栄養が行かなくなり、神経が死んでいきます。

ここでのポイントは、神経は死んでいきますが、細菌が神経の中に入ったわけではないので、感染していません。

すなわち、壊死はしていますが、壊疽はしていません。

そういう意味では、感染を起こしていないので、神経を抜く必要が無いのです。

しかし、栄養が行かないので、歯の状態を維持しにくくなるので、歯の色が変色してくるのです。

乳歯の場合は、歯の生え替わりがあるので、影響が行かないことによる、歯の強度は問題とならないので、経過観察となります。

次の課程として、栄養が行き渡らないは歯は、体にとって、その歯は異物として認識されます。

そのため、根っ子が溶けてきます。乳歯が抜けるような感じになっていきます。

根っ子の先端の神経の入り口が1mmくらいに広がってくると、血管の流入が起きてきます。

これが神経の復活に大きな役割をきたします。

神経に栄養が行くようになり、神経の復活に向かっていくのです。

この事象が起きるまでの時間が長くなればなるほど、歯の変色が強くなります。逆に、血管の流入までの期間が短ければ短いほど、歯の変色が少なくなっています。

同じぶつけたのでも色の違いが出るのはこのようなメカニズムによる要因が多いいからです。

その他のトラブルを起こすケースとしては、実は神経が感染してしまい、歯茎に口内炎みたいなプッチとしたものや、晴れがあるケースです。

これも歯をぶつけてから3週間〜1ヶ月半位で起きるケースが多いいです。このような症状が起きる確率は低いです。

その他に歯が折れているケースは歯の揺れがとまりません。歯の変色以上に、葉の揺れの方が先に気になると思います。

上記のケースを考えて、歯をぶつけたら、すぐに歯医者に行ってください。

 

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この記事を書いた人

歯科大学卒業後、小児歯科を専攻として大学院を卒業し博士(歯学)号を取得。大学の小児歯科教室で教員を務めた後、地元で小児歯科を専門として開業しつつ、大学の非常勤講師(小児歯科)に任命中。小児歯科学会の認定医、専門医試験に合格して現在は専門医の資格を所有。小児歯科を専門とした歯科医師です。

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